大門・浜松町エリアにあります。寛政三年(1791年)の江戸時代から続く老舗の蕎麦屋「芝大門更科布屋(さらしなぬのや)」さんを紹介します。
創業は寛政三年(1791年)、江戸時代から続く歴史あるお店
更科布屋さんですが、とても歴史のあるお店です。お店の公式ページの説明を引用します。
当店は寛政三年(1791年)、そば打ち上手として知られた信州の反物商・布屋萬吉が江戸行商の折、領主・保科兵部少輔の助言でそば屋に転向。
東日本橋の薬研堀に「信州更科蕎麦処」を開店、尾張町及び元数奇屋町にて営業しご当地芝大門では大正二年より商いをさせて頂いております。
更科布屋 :: 更科布屋とはより引用。
蕎麦屋なのに布屋?と疑問に思っていましたが、もともと反物屋から蕎麦屋に転向した名残のようですね。2022年で創業231年の超老舗のお店、凄い歴史の長さです!!
外観・場所・アクセス
場所は大門駅のA6出口の目の前、浜松町駅から徒歩4,5分の場所にあります。流石に建物自体は200年前のものではありませんが、どこか風格を感じる建物です。
メニュー
こちらが蕎麦のお品書きです。せいろ、もり、ざるなどの定番メニューから更科布屋の独特な蕎麦「変わり蕎麦」など選択肢が多くて悩みます。
蕎麦屋の酒肴のメニュー。蕎麦とお酒をじっくり楽しむこともできるようです。
今回は更級布屋の変わりそばを三種まとめて楽しめる「三色そば」を注文しました。
三色そば
しばらく待つと、三色の色が鮮やかで綺麗な蕎麦のせいろが到着します。蕎麦は上から順にこのような構成となっています。
- 生粉打ち
- 家伝 変わり蕎麦(今月の家伝変わり蕎麦は桜切り蕎麦)
- 御膳更科
薬味は葱とわさびです。それでは1種類ずつ紹介していきます。
生粉打ち
緑色の蕎麦が生粉打ちです。国内産地名明示の十割そばとのこと。その日の本日の蕎麦は香りも味も強くてのど越しの良い「福井県坂井市産 丸岡在来種」を使用していると書かれていました。
口に入れると蕎麦の香りと味が濃く、蕎麦の味を楽しむならこちらの蕎麦ですね。つゆは少し甘みの強めのだしつゆです。
御膳更科
なかなか他のお店では見ることのない珍しい白い蕎麦が御膳更科です。蕎麦の実の中心部分のみを使っているようで透明感のある白さと甘みが特徴とのこと。
香りは弱めですが甘みが深く、その分、ツルツル感と瑞々しさがあり、のど越しが抜群です。
家伝 変わり蕎麦(桜切りそば)
三色目は月ごとに変わる変わり蕎麦です。私の来店時は春を感じるピンク色の桜切り蕎麦でした。桜の香りがほのかに香ります。月ごとに変わるということで毎月違った季節の味を楽しめるのがいいですね。
〆は蕎麦湯で最後までつゆを楽しみます
最後は蕎麦湯をつゆに入れて最後まで堪能。さらっとしたタイプの蕎麦湯でしたが、蕎麦が溶け出しているのを感じました。
創業寛政三年芝大門更科布屋 公式ページ
更級布屋ではないので注意。
http://www.sarashina-nunoya.com/
食べログ情報
芝大門 更科布屋 本店
050-5869-4651
東京都港区芝大門1-15-8