御成門プログラマーのグルメ記録

東京を中心としたグルメ・ランチ情報を共有します。門前仲町、日本橋、銀座、有楽町、東京駅周辺多め

【煉瓦亭@銀座】明治創業の洋食店で元祖オムライスを堪能【ライスオムレツ(元祖オムライス)と明治誕生オムライス】


日本洋食料理の代表格オムライス。そのオムライスの発祥、元祖のお店と言われている「銀座 煉瓦亭(れんがてい)」を紹介します。数々の洋食メニューを考案し、日本の洋食店の歴史を築いた名店、どんなあじなのでしょうか?
f:id:tt-suzukiit:20220331193353j:image

煉瓦亭とオムライスの歴史

煉瓦亭の歴史は深く、1895年(明治28年)創業という創業120年を越える大変歴史あるお店です。Wikipediaにも専用のページがあり、下記のような説明がされています。

現在の豚カツ、オムライス、カキフライ、エビフライ、ハヤシライス、これら代表的洋食メニューのほか、食事の提供の仕方「皿にライスを盛る」着想を考案したとされているが、異論もある

煉瓦亭 - Wikipedia より引用

諸説あるようですが、トンカツ、オムライス、カキフライ、エビフライ、ハヤシライスを考案したとされる日本の洋食文化の礎になったお店です。

また、ウィキペディアのオムライスのページにも登場しています。

煉瓦亭にはそれよりも25年も前から「ライスオムレツ」という料理があった。ただしこちらはご飯を溶き混ぜた卵焼きといった料理であり、現在一般的に認知されているオムライスとは異なるスタイルのものである。溶き卵に白飯とみじん切りの具材、調味料を混ぜ込んで焼いたもので、1900年(明治33年)に賄い料理として誕生した。忙しい厨房でもスプーンひとつで食べられるようにと考案されたものであった

オムライス - Wikipediaより引用

今の一般的なオムライスとは違う形式のものでしたがオムライスの原形となったとされていて、「オムライスの元祖」、「オムライス発祥のお店」とされています。

外観・場所・アクセス

f:id:tt-suzukiit:20220331193522j:image

場所は銀座三丁目にあり、銀座駅より徒歩3分、有楽町駅より徒歩5,6分ほどの場所にあります。歴史ある洋食店にふさわしい雰囲気があります。こちらの建物は創業当時のものではなく、1964年(昭和39年)に建てられたものとのこと。

メニュー

f:id:tt-suzukiit:20220331193639j:image

こちらが煉瓦亭のメニューになります。
f:id:tt-suzukiit:20220331193702j:image

メニューの裏に主食メニューがあります。カツレツ系のMEATジャンル、カキフライ・エビフライのSEA FOODなどのメニューがあります。今回は2種類のオムライスメニューの「ライスオムレツ(元祖オムライス)」と「明治誕生オムライス」を注文しました。

オムライス発祥の味「ライスオムレツ(元祖オムライス)」

f:id:tt-suzukiit:20220331193858j:image

まずこちらがオムライスの発祥と呼ばれているライスオムレツです。ライスオムレツ以外に野菜やマッシュポテトなどがついています。
f:id:tt-suzukiit:20220331194003j:image

実はオムライスの元祖は現在の焼いた玉子をご飯で包むオムライスの形式とは違い、ご飯に和えた生卵を焼いているものとなっています。「卵かけご飯焼き」という表現が近いでしょうか?メニューでもオムライスではなく、オムレツに近い分類になってますね。
f:id:tt-suzukiit:20220331194023j:image

外側は火が通って固まっていますが、中は半熟状態でトロトロです。食べてみるとこの状態では味つけは出汁(肉系?)の味とほんのり甘さを感じます。具はそぼろ肉とマッシュルーム。そぼろ肉は味付けされたそぼろが入っていてそれが甘さと旨みを出しているようです。今までに味わったことのない味わいで衝撃です。この味付けは表現しにくい美味しさでした。

f:id:tt-suzukiit:20220401221744j:image

味付けは醤油かウスターソースが用意されています。お好みでケチャップを頼むこともできるそうですが、ここはお店の標準を試してみます。

元々ご飯の中身は半熟の生玉子なので、醤油をかけるとたまごかけご飯に近い味ですね。対して、ウスターソースは芳醇な辛さを感じる風味が引き立ち別の料理となります。洋風オムレツに近づく気がしました。美味しかった。

現代風へ進化を遂げた「明治誕生オムライス」

f:id:tt-suzukiit:20220331193932j:image

こちらは洋食の老舗で生まれたライスオムレツが進化し、誕生した正統派オムライスです。昔ながらのオーソドックスなオムライスの見た目をしています。こちらは付け合わせはパセリのみ。

f:id:tt-suzukiit:20220331194100j:image

綺麗に焼かれた玉子焼きとケチャップのコントラストか流石の見栄えの良さです。
f:id:tt-suzukiit:20220331194218j:image
まず玉子ですが、外側のしっかり焼きに対して内側は半熟玉子がトロトロしています。これは良い意味で裏切られました。

チキンライスですが、こちらもライスオムレツの具材と似ていてそぼろとマッシュルームが入っています。味付けは一般的なオムライスと違い、ケチャップの味はほとんど?なく酸味もないです。肉の旨みを感じる美味しいチキンライスとなっています。かかっているケチャップはとても濃厚で酸味と甘味のあるとてつもなく旨いケチャップなので、ご飯と卵にケチャップをつけて食べるのがおすすめです!!

元祖と昔ながら。全く違う2種類のオムライスが楽しめるお店でした

f:id:tt-suzukiit:20220401224032j:image

今回、元祖オムライスの煉瓦帝さんで元祖オムライスと昔ながらのオムライス2種類のオムライスを頂きました。違った見た目のオムライスから日本の洋食の歴史や遷移を感じることのできる素晴らしい体験ができたと思います。オムライスは令和の時代さらなる進化を続けていますが、たまには原点に立ち返ってみるのも良いかもしれません。ごちそうさまでした。

煉瓦亭の暖簾分けについて

今回紹介した煉瓦亭以外にも東京都内に数店舗煉瓦亭という名前の付く洋食店がありますが、今回紹介した銀座煉瓦亭総本店から暖簾分けしていったお店となります。現在の建物は昭和に建てられたものですが、充分歴史の重みを感じます。歴史を感じたいならば銀座店がおすすめです!!

岸田首相の日韓オムライス外交が行われたお店

2023年3月16日、岸田文雄首相が日本に来日中の韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と訪れ、オムライスを食べたとされています。

食べログ情報

煉瓦亭

050-5872-1852

東京都中央区銀座3-5-16 

https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002430/